「《煩わしき挟撃者》の訳文」に関して
わざわざ上のような長文を書くほどのことか?と書き上げてから思ったが、まあ……。せっかく書いたしな。(^_^;)
《煩わしき挟撃者》の訳文
伝説級特技《煩わしき挟撃者》"Vexing Flanker"(PHB2)。
訳文がちょっと困りもの。
利益の原文(DDI Compediumより)。
Benefit: While you are flanking an enemy, that enemy grants combat advantage to your allies.
利益の邦訳。
利益:君が1体の敵を挟撃している場合、その敵は君の味方全員に対して戦術的優位を与える。
特技としては下のようなもの。
□□□□□□□ □b□□□□□ □□X□□c□ □□□aY□□ □□□□□□□ □□d□□□□ □□□□□□□ a:《煩わしき挟撃者》を持つPC。 b,c,d:aの味方。 X,Y:aの敵。
aはXを挟撃している*1。こういう場合に《煩わしき挟撃者》の利益によって、c、dもXに対して戦術的優位を得られる。
けれども邦訳だと、下のような状況で迷う。
□□□□□□□ □b□□□□□ □□X□□□□ □□□aYc□ □□□□□□□ □□d□□□□ □□□□□□□
aはXとYの2体を挟撃しているわけだが、こういう場合には《煩わしき挟撃者》の利益を得られないように読めてしまう。
実際にはXに対してはc、dも、Yに対してはb、dも戦術的優位を得られるのであっているはず(挟撃によって、もともと戦術的優位を得ているキャラは除いて書いている)。
"an enemy"の不定冠詞"an"は不特定のものを示しているのだと思うから(「ある〜」)、「1体の敵」と訳すといけないんじゃないかな?と思う。
あと伝説級特技《集団挟撃》"Gropu Flanking"(MP)は書き方が異なるだけで利益は同じ。
利益の原文(DDI Compediumより)。
Benefit: While you're flanking an enemy, all allies gain combat advantage against that enemy.
利益の邦訳。
利益:君のすべての味方は、君が挟撃している敵に対して戦術的優位を得る。
こちらの訳は誤解を生まないように思う。
《煩わしき挟撃者》は防衛役(とくに前に立ってガチンコで殴り合うタイプ)が持っておくと嬉しい? ローグだと自分が挟撃位置に立たなくても《煩わしき挟撃者》の利益でダガーやら投げて急所攻撃のせられるね。
*1:bとともに挟撃しているわけだが、その記述はするまでもないかと思うの省略する。
経験値と成長回数
Role & Roll Vol.64では、SNEの面々が、追加経験値18万、所持金36万、成長回数120回、名誉点3000点でキャラを作っている。
だいたい1回の冒険が成功したときの経験値が1500と考えて、18万の経験値で成長回数120って考えなわけかな。
自分のセッションでは、1セッションで1レベルあがるぐらいの経験値出しているんだけど*1、標準的な1シナリオの経験値1000と考えていたから、1セッションの成功時の経験値を1000で割ったものを成長回数にしているんだけど、ちょっと多いみたいな。まあ、Role & Rollの記事によらずとも、ルールブックIII、高レベルキャラ作成時の成長回数と比べても多いんだけどね。いいか。気にしない。(笑)
でも、PCが強くなってボス瞬殺されて泣くのは……GMの俺なんだがな。(血涙)
*1:ゆっくり成長していくのもプレイ回数が多ければいいけど……。社会人は、そんな数こなせないから、派手な話にもっていきやいように経験値をたくさん出している。金とかも同様。
Rust monster
MM2ゲットー*1。
ラストモンスター載ってるぜー。
と思ってみてたんだけど……。
あれ、神話級のラストモンスターおらんかったっけ?
調べてみるべえと、Monster Builderを起動した。
"Rust Monster Nightmare"(L24)っつーのがおる。
掲載されてたのは、Dragon Magazine #376のラストモンスターの生態(Ecology of the Rust Monster)って記事だった。
MM2掲載じゃなかったのやね(以前何で見たのかなんて、全然覚えてなかったヨ)。
「ラストモンスターの生態」には"Rust Monster Nightmare"に加えて、"Rust Monster Lodestone"(L8。"lodestone"は天然磁石。磁石っぽい感じのパワーを持ってる)、"Rust Monster Terror"(L9)が載っている。
モンスター・マニュアル2 第4版 (ダンジョンズ&ドラゴンズ基本ルールブック)
- 作者: ロブハインソー,スティーヴンシューバート,桂令夫,岡田伸,北島靖巳,楯野恒雪,塚田与志也,柳田真坂樹
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2009/12/28
- メディア: 大型本
- 購入: 2人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
エラッタ&アップデート
ダンジョンズ&ドラゴンズ日本語版公式ホームページ - エラッタ&アップデート
DnD 4e本国での2009/12/15のアップデートが訳されたもよう。
PHBのをちょろちょろ眺めてみた。
だらだら自分がPCとして使っているクレリック、レンジャー関連について思いついたことを書いてみた。
クレリックのライチャス・ブランドが近接基礎攻撃だけにボーナスを与えるように限定された!
絶望したっ!!
俺のPCは筋力クレじゃないけど……。なんか、さみしいね。
レンジャーのケアフルアタックは強化されたが、弱くなってるパワーもあるな。フォローアップ・ブロウ(L29、1日毎パワー)は近接基礎攻撃が対象からはずれた。記述の穴をふさいた感じだが、近接基礎攻撃に追加攻撃が入ると強すぎるというのもあったんだろう。英語版の記述まで確認しとらんけど、日本語版PHBの記述だと、追加の近接基礎攻撃が当たったら、さらに追加で攻撃してもいいよな?と言い張ることもできる。ウィザリング・ウェポン(ヒットのたびにACが-1減だったか)とあわせられると、なかなかにいやなコンボが誕生する。たいがいはDM判断で、フォローアップ・ブロウによる追加の近接基礎攻撃が当たっても、さらに追加はダメとするだろうけど。それができなくても、元の記述のままだと機会攻撃(近接基礎攻撃)が当たると、もう一発殴れる。追加攻撃には-2のペナルティがあるとしても、ちょっと有利すぎる気がするから*1、まあ、妥当な修正かと思う。
『信仰の書』は、元から2009/12/15公開分のアップデートは当たったかたちで出ているから、今回ホビージャパンが公開したエラッタのなかには『信仰の書』に関してはなんも出てないな。
*1:L29の1日毎使えるころには持っている武器とか、当てるだけでいやな効果を及ぼすものとか持ってるだろうしね〜。