『ソード・ワールド2.0』ルールブック3

あまり読む時間がないので、世界観のところをまず読んでみる。
ソード・ワールド2.0』の世界設定っておおまかなところでは好みで、色々シナリオのネタが沸いてくる。
けど、こまかいところは煮詰め方が足りないというか、よく考えてないだろって思うところが多い。
たとえば、p168-169の信仰と神の力のあたり。
古代神、大神、小神の差を付けるためのルールがあるんだけど、かなり微妙なもの。

大神ザイアの場合、テラスティア大陸全域で信仰されていますが、レーゼルドーン大陸まではその勢力が及んでいません。よって神聖魔法の消費MPは+1されます。

とあるんだけど、これまでの世界設定の紹介とか読むに、ザイアって神々の大戦のときにライフォスの陣営でかなり活躍した神のようだから、信者が世界中にいても不思議じゃないように思う。なのに、テラスティア大陸以外では勢力が及んでいないとか……。
なんというか、古代神、大神、小神で古代神、大神と小神の間にはかなりはっきりとした線が引ける感じがするけど、古代神と大神は、線の引き方がかなり曖昧に感じる。神そのものの力の大きさという点では線をある程度引けると思うけど、それぞれの神の在りようで考えると、かなり曖昧になる。
そういうのもあって、古代心と大神に差を付けるのは良いんだけど、その大神のルール*1に従わせるとおかしくなっちゃうのじゃないか?という神がすでにいたり、その神をルールの例にしてみたりと、細かいところが色々と粗い。
世界設定のデザインを管理する人があまりうまくやれてないんじゃないか、なんて思う。

ソード・ワールド2.0  ルールブックIII (富士見ドラゴン・ブック)

ソード・ワールド2.0 ルールブックIII (富士見ドラゴン・ブック)

*1:コールゴッドのような神そのものの力の規模によって効果が違うものには特におかしなところは感じないけど。