『かんなぎ』騒動から

かんなぎ』でナギに中古とか言っている人の女性蔑視な物言いは、あまりにひどい。
処女を強く望むのなんて、われら男が持つ身勝手さのあらわれの一形態で、かなりみっともないものだ*1
処女厨*2はあまりにみっともないから、強く批判されるのはやむなしと思うわけだが……。
煽ったり、あざけったりすんのは、ちっと違うんじゃないの?とか思う。

きなこ餅コミック 激しい〈処女信仰〉は、悲しい〈童貞賛美〉の裏返しの叫び

これ、処女厨への煽りみたいなんだけど……。
電影少女』第2部*3からの台詞の引用がある。女性を対等の存在としてあつかわない処女厨への批判が、この台詞を引用したことから見て取れるんだけど、煽りの文書に、この台詞を引用できるというのは、ちょっと、ようわからん。コメント欄のブログ主さんの投稿とかを見ても、処女厨へのあざけりのなかに、憤りみたいなのが見て取れるわけなんだけれども、女性を人間扱いしてないと相手に憤るなら、その相手を煽ったりあざけったりするのは止めておくのがいいと思う。誤解して欲しくないけど、批判するのがおかしいっていってるわけじゃない。他人の蔑視感情をいさめようとするなら、まず自分が他人を貶めあざけるのをやめたほうがいいんじゃない?って言ってるのな。
自分、処女厨を趣味悪く*4嘲って嗤っているだけの人の記事には、こんなながながと、やってることがおかしかねえか?みたいなことは書かない。他人を嘲るなら、正義持ち出すなよと言いたい。
上のサイトは、たまに見ていた。
電脳コイル』の感想が面白くて、好きになったサイトだ。
ただ、作品感想とかじゃなくて、オタクがらみの考察とか書くと、なんか見当はずれが多い。なので、その手の記事の場合は流し読みにとどめることが多い。今回も、ざっと読んで、また見当はずれなこと書いているなあとスルーしようと思ったんだけど、コメント欄にへんなのわいてるだろうなあとか思って読んでいたら、なんか、マジに書いたんじゃなくて、煽りで書いたような書きぶり。
マジで書いていたんだったら単に見当はずれの記事なので、いつものような記事だなと思うだけで終わりなんだけど、煽りで書いたんだったら、上の人、かなりひどいよ。
口から正義をはき出して、それと大きく違う行動とる人って、どうなんよ?とか思う。

*1:もっとも、思うのは自由だと思うよ。人も考えに口出ししちゃならないと思う。ただ、表に出す自由を行使したら、叩かれてもしゃあないわな。

*2:〜厨って言葉使うの嫌いなんだけど、あえて使う。

*3:電影少女』は2部が始まる前にすっかり落ち目になってたから、2部なんて覚えてないや。(笑)こんな台詞あったのね。昔の作品だけど、少年誌ではなかなかあつかわれないたぐいの深さがあるな。

*4:こういう趣味悪さは、あざけりの感情と矛盾しない。