『新米女神の勇者たち』(4)

http://d.hatena.ne.jp/hoshimin_hobby/20090213/1234535229
上ので、表紙誰かいな?と書いたけど、ホーリエルだった。カラーの配色じゃなくて、髪型でわかれよという話だったのかもしれん。3巻を確認したらわかったかもしれんけど、今、人に貸している……。

本編。
収録されている3話、どれも面白かったんだけど、自分としては二つめ『第十一話 素敵な像を得る方法』が興味深かった。
魔動機文明時代に巨人とおぼしき者たちの住居にフィギュアがあった。しかも、古代神、大神のメジャーどころがデフォルメされて、販売されていた。

神は在る。
けれども、神の奇跡を得るには努力が必要で、そして、魔動機に生み出された品々は世界中に普及し労無く多くのことを可能とする。
神への尊崇の念も弱まり、神を模した像が工業製品として大量に売り出される。
そんなイメージがわいた。
まあ、ここまで考えてフィギュア出してないだろうけど。(笑)

ただ、これまで魔動機文明時代について考えるとき、自分は現代とそれほど変わらない時代と想定してきた(工業製品に満ちあふれた、物質面では便利で豊かな時代。思想的にも結構自由なところがあったんじゃないかな〜と)。カメラがあったら、透視機能なんかを付けて売る人も出るだろう、それを悪用して盗撮野郎が助平な写真撮ったり売ったりすることもあるだろう*1、みたいな考えからシナリオを作ったりもした*2。それでも、フィギュアまでは考えられなかったなあ。なんか、一本取られた感じ。
あと、人形(石像)に対して、「パンツは見える?(ムーテス)」*3とか、「キャストオフできそうなほど精巧(GM)」*4って言葉が出てきたところ、自分にとっては、妙に面白かった。バジリスクに石にされた男の石像にたいして言っていることなので、まったく色っぽいシーンじゃないことだけは付け加えておく。台詞が面白かったってことで。
ちなみに、TRPGや近い業界で、フィギュアで、キャストオフとくれば、やはりHJのクイーンズブレイドメガハウスのシリーズが思い浮かぶ。p152のソラの台詞「海○堂さんちだったのね。」が「メ○ハウスさんちだったのね」だったら、もっと笑えたのに。まあ、知名度からいって、まず出てくるメーカーとしては海洋堂だろうけどね。
なんか脱線したけど、魔動機文明時代について考えるときに、もうちょい頭のタガはずしても良さそうと思えたのが最大の収穫だったかなー。

*1:現代だと、赤外線撮影機能で水着が透けますよーみたいな。そういう撮影ができるかは条件によるようだけど。なお、赤外線撮影機能による盗み撮りは、本来の用途からはずれた悪用であって、水着を透かして他人の裸体を盗み撮りするために赤外線撮影機能は付けられたわけじゃない。

*2:バカでごめん。

*3:p154。

*4:p154。