『バンブーブレード』

さいきんのバンブーブレードは榊心(さかき・うら)が輝きすぎている。
剣道をやめた理由は、おっさんふたり(父親&剣道部顧問)が考えているような「敵がいないから燃え尽きた」みたいな、ストイックなものじゃねえだろうなあと思ってたけど、予想の斜め上をいっていた。
おもしろすぎる。
まあ、ウラ自身剣道しか知らず、父親、剣道部顧問はじめまわりはウラの剣道の才ばかり見る。そういう環境の中で心がどこかやばい方向に育っちゃったとか、そういうのがあとの話で出てくるかもしれんけどな。
それはいいとして、タマキとウラは似たようなところが多くある。けれども、タマキには、娘とどう接すればいいのか色々迷っている、不器用な、けれども娘自身を見ている父親、たよりないんだけど人生の先輩としてなんとか前に進もうともがく姿を見せる剣道部顧問、良い友人や先輩がいる。そういう周囲とのやりとりのなかで少しずつ成長して行っている。
人として成長が止まってしまっているけれども、タマキ以上の腕を持っていそうなウラは、いちどタマキに勝つんだろう。
けれども、タマキはいずれウラを乗り越え、そのタマキの姿にウラの止まっていた心の時間が動き出すんじゃなかろうか?
そんなふうに予想したりするけど、まあ、はずれそう。w