『すもももももも』

最近、考士くんがかっこよすぎる。
主人公が苦しみつづける、読んでいるこっちにも負荷の高い(それを回避するために、お遊びの回を入れたりもしてたけど)話がしばらく前までつづいてたけど、考士が覚悟を決め、前を向き、そのことで、もも子もまた持ち前のたくましさを取り戻した。
ここ最近、読んでいて楽しい。
ただ、敵とはいえ、自分をすり減らし続けてきた優介のことが心配ではある、物語的には、優介がいずれ敗北することは決定している。
そのとき、優介の周りの人間は彼を見捨てるんじゃないか?
考士と優介では、あまりに環境が違う。
考士には、なんのかんのいっても、わが子を大事に思う親がいる。考士を好いてくれる許嫁がいる。良い友人がいる。
優介には身勝手な親や、優介を利用しようとする人間、そんな連中ばかり。とりまきなんかは多くても、まともに友人と呼べる人間は少ないんじゃないだろうか? わかいお付きの連中だけは、ちょっと違うようだけど……。
優介に何か救いがあって欲しいと思う。
そして、優介パパには鉄槌が下されて欲しいと思うよ。